日本に帰る直前に、わけあってボローニャの窓辺の写真をたくさん撮りました。
ボローニャに来てから約3年。今は見慣れてしまったボローニャの窓。
あらためて見ると色んな事に気づけました。
私のボローニャの窓辺のイメージはこれ。
オレンジか、黄色の壁に緑の外扉。
窓というより外に付いてる扉がメインにはなってしまうのですが。
茶色の扉も多い。
外扉がないと格子が付いてる所が多い。
でもボローニャの窓辺のイメージは本当はこれなんですって。
レンガ色の壁にレンガ色の日よけ。
そういえば周りを見渡すとレンガ色の日よけって多かったんだ。
でもこの日よけって何の意味があるんだろう?ふと考えてみた。
日よけの意味だけなら内側のカーテンやブラインドで間に合うと思うし、雨よけと言う訳でもなさそうだしね。。。。
不思議に思ってイタリア人に質問をしてみました。
この日よけの意味は建物全体の統一感を出す為のもの、美しく見せる為だけのものらしいんです。さすがイタリア!美にこだわる所が違う!
しかもこのレンガ色の日よけはボローニャのオリジナルらしく買える場所が決まっているみたいです。売ってる場所が限られていると言う事はもちろん安くは買えないと言う事でもあります。
ボローニャのチェントロ(街中)はこの日よけの色しか使えないらしく、もしそれ以外の色を使ったらすぐ警察に注意をされるらしい。
だけどこの日よけ、さきほども言ったように安くない物なのでお金の無い人は買えません。
だからこのレンガ色の日よけをつけてる家はお金持ちだという証拠でもあるみたい。
この規則はチェントロの外でもあるらしく、例えば同じ建物にすむ人達はみんなでどの色の日よけ(テント)を使うかを決めて、そしてみんなで統一をするんだそうです。
だからどこの建物も統一して見えるんだ。
ファッションに関しては個性を大事にするイタリアかと思えば、家に対しては個性は出せないのね。
私はそんなイタリアの家の統一感は凄く好きです。
やはり美しいと思います。