有松と聞いて何を思い浮かべるか?
有松と言えばやっぱり絞り。東海地方の人であれば分かるのかな。
でも名古屋に長く住んでいる私も行った事のない場所の一つ。
場所で言えば名古屋市緑区。
ファッションに関わる私は勉強しておかないとね。有松絞りは、かの有名なエトロに使われた事もあるということで世界的に有名な日本の技術。
で、有松行きました。
名鉄有松駅で降りて少し歩くとそこは城下町。有松の街並は保存地区に指定されているらしいが、申し訳ないですが印象としてはさびれて寂しい感じ。
蔵が多い。
保存されてる家々は確かに小綺麗。小京都みたい。あ、つい最近行った金沢に近いものがあるかも。
有松に行ったら絶対立ち寄るであろう【有松・鳴海絞会館】
中では実際に有松絞りが見られます。今回はその道数十年のおばあちゃんです。
写真ぶれてますがおばあちゃんの技術は素晴らしい。
おばあちゃんの後ろにはあの河村市長との写真が。
おばあちゃんに色々お話聞きました。本当に小さいころからこれしかやってないそうです。
絞りは昔は男の人がやっていた事もあるらしいのですが、賃金が安い為、いつしか女の人しかやらなくなり、女の人の内職となりました。
本当に細かくて大変な作業です。私だったら絶対途中であきらめそう。。。。
こんなにこんなに大変なのに賃金は昔から今までほとんど上がってないそうです。
という事は今の時代ではこの仕事では生きていけないという事です。
だから継ぎ手もいないそうです。
絞りは15年以上やって、やっと伝統工芸師となれるそうです。
15年ですよ。今の若者はそれに耐えられるでしょうか?しかもほぼ給料なし。
もしこういった日本の伝統工芸が守りたいなら、フランスみたいに国からかお金を出すべきだと思うのです。フランスはそうやって伝統を守ってるみたいです。
でないとこういったものはなくなるでしょう。
絞りの種類は本当にたくさんある。
絞りの技術は素晴らしい、でも若い子がやっていないのでデザイン的に言うとどうしても地味目な物が多い。継ぎ手もいないのも問題だけどどうやったらお客さんに買ってもらえるかも合わせて考えていかないと本当に絞りはなくなってしまう。
伝統工芸を守っていくだけではだめで攻めも必要だと思う。
この虎どこかでみた覚えが。
かつて名古屋城本丸御殿にあった 国重要文化財の障壁画「竹林豹虎図」のコピーです。
有松絞りと名古屋友禅で見事に再現してあります。
素晴らしい。
今回は伝統工芸について良く知る事ができた上に守る事の難しさもわかりました。
でも今後の為に日本国民としては考えていきたい問題です。