2010/05/21

チャリティーとは?

以前も書いた事あるけど再び。


イタリアで私が素敵だと思っているもの。





























これはいらなくなった服や靴を入れるBOX。
大体主要なスーパーマーケットとか道端に置いてある。




脇には説明が書いてある。


あなたの服はどこへいくの?


集める。

仕分ける

ヨーロッパで売る。もしくは
アフリカで売る。
もくしくは緊急事態の時の配給。
その後お金になったらアフリカの為に使われる。
身近にBOXが置いてあるから誰でもできるチャリティー。




つい最近、女性ファッション雑誌でアフリカのチャリティー支援を取り上げる記事やキャンペーン企画が相次いでる。


なぜアフリカかと言う問いかけに
↓(産經新聞から引用)
グラマラスの遠藤友子副編集長は「こうしたファッション誌の読者は、かつて20代でセレブファッションを追いかけていた世代。チャリティーを行う海外のセレブのことも知っており、“イイ女はチャリティーをする”という認識がある」と背景を分析。「ファッションをからめたチャリティーというのは、女性の生き方を応援するファッション誌としても、読者に生きがいを提案できる有効な企画なんです」と言う。


この記事を見た私は、、なんだと〜〜〜!私はここでファッションに携わる人間として言いたい!
チャリティーはファッションではない!イイ女ってなんだ!表面だけの女ですか!
確かにアフリカの事を知ってもらえるきっかけではあるし、お金は集まるかもしれない。でも中身を理解せず、表面だけでやると結局、流行ってればかっこいいからチャリティーする。でも流行終わったらからやめる〜みたいな事になるんじゃないかと思う。
アフリカの本当の現状を知るためにはその場所に行かなくては分からないし、日本は遠すぎてそういったニュースすら入ってこない。もちろん私も行った事はないけど、イタリアにいるとニュースでよくアフリカの事が取り上げられてるし、周りにはアフリカ系の人も多い。


それ以外にも、日本人の友達が現在アフリカの孤児院でボランティアをしているから色んな状況を聞いたりしている。
お金だけで解決出来るような事ばかりでは、ない。だから現に友達もボランティアに行っている訳だし。
何が発展途上の国にとって本当に必要かを考えなくてはいけないと思う。
お金を出すのもいいけど、じゃあそのお金がどこで何に使われているかというのを知る事も必要で。
その一瞬だけの助けではなくその国が今後発展していく為の助けをしてあげる事が必要。


ちょっと今の日本が抱えてる問題と一緒な所も見え隠れするけど。
地道な努力でも先に繋がる何かがあればやるべきだと思うし、今だけの気分でやるなら何の身にもならない。


日本は本当に幸せな国だと思う。
その割には幸せ度がかなり低いけど。


私は以前語学学校で一緒になったモロッコ人の女の子に色々質問された事がある。
その子は日本と言う国をあまり知らなくて、中国の一部だと思ってたみたい。しかも飛行機で13時間の場所にあるという事も想像がつかないみたいだった。
で、その子が私に仕事はどういうのがあってどれくらい儲かるの?と聞くからそのまま説明したら最後に私に言った言葉。
『なんでイタリアにくる必要があるの?』
この言葉は衝撃だった。
なんといってもその子は国では仕事がないから仕方が無くイタリアに来て、イタリアで生きている。
決してイタリアが好きという訳ではなくてイタリアに来なくては生きていけないから来た。
でもイタリアでも仕事は簡単に見つかる訳ではない、だけど見つけないと生きていけない、だから本当に死にものぐるいなわけだ。イタリアに来ている目的がまったく私と違う。


こういう人は日本にいると見かける事が少ない。
だけど海外に出ると普通にこういう場面に出くわす事となる。
そこで初めて日本てなんて恵まれてる国なんだろう、と感じる事となる。
だからこそ身近にそういう事が少ない日本ではアフリカの現状なんて想像すらつかないと思う訳。


と、言う事でチャリティー?とは。日本人に問いかけてみたい質問です。
人気ブログランキングへ人気ブログランキング参加中。応援お願いします。

6 件のコメント:

tam さんのコメント...

自分の場合、こっちが金銭支援等を受けたい所ですが(笑)僕もつい先日ですが、フェアトレードという言葉を知りました。
それらの事は一部の富裕層を中心に確実に広がりを見せているみたいですが、とてもいい事のように思います。
応援したいですね。

jun さんのコメント...

私の場合は、アフリカではなくてインドだったんだけど、子供たちに文房具を届けたことがあります。なぜお金ではなかったかというと、お金を持っていくと、親がとってしまって子供には何の役にも立たないから。信じられない話かもしれないけど、親がお金欲しさに、子供がまだ赤ちゃんのときに腕とか足とか切って、「うちは子供がこんな状態でかわいそうな家だからお金くれ」って言うんだよ・・・。

で、私たちは、ノートやボールペンとかを100均でいっぱい買って、インドのある村の学校をまわって寄付したり、あとは学校に行けない子たちにも配ったりしました。

はじめは、わたしたちの価値でいう10円くらいのお金で食べ物が買えるんだから、お金を寄付してもいいんじゃないか?と思ったんだけど、毎年そこに訪れている友人は、「そんな一時的な助けよりも、文房具を使って勉強して、これからの人生に役にたったほうがいいんだよ」と教えてくれました。

私もイタリアに来て、いろんな人種の人たちと出会って、私たちとハングリーさが違うとよく感じることがあります。私たち日本人は、日本に帰ればなんとか仕事を見つけて生きていけるけど、アフリカの人たちだけでなく、ロシアやヨーロッパの人たちも、生きていくためにイタリアに来て働いているし、「生きる」ってことに必死だよね。

みんながボランティアでその国々を訪れられればすばらしいけど、そういうわけにもいかないし、でも私たちは無関心ではいけないわけで、誰が見ていなくても、小さな寄付とか、海外に衣類などを送る手伝いとか、自分にできることは続けたいと思ってます。まったく微力だけど、でも何もしないよりは何かの役にたってくれることを信じて。

Unknown さんのコメント...

tamさん>
これっ。日本は恵まれてるんだぞ〜恵まれた中にいるんだから我慢しなさいw

フェアトレードは富裕層でしょ。富裕層はお金を持っているのだからお金だけでも出せるけど、中途半端にセレブでもないのにそれをまねするとはどういう事か。と言いたいの。
実際その土地にいってみなさいという話だよ!まあ日本以外に出れば大体酷い部分って一杯あるからそれでもいいから親身になって考えてこいと言う話。

Unknown さんのコメント...

junさん>
凄くわかります。
お金は絶対ちゃんと届かないんですよね。日本人はお金を出せば届くと思ってるかもしれないけど結局一番必要な所に届かなかったり、junさんが言われるように親が使い込んだり、日本の子供手当と一緒ですよね。
だから本質をわかってやっていますか、と言いたいんです。私のアフリカに行った友達のなっちゃんも文房具やサッカーボールやおもちゃや、物を届けていました。
実際その国が大きくなるためにはどうしても教育が必要で教育がきちんとしていないから大人になっても国の事も考えられないし、結局お金持ちに支配されてしまう訳で。それを考えると日本は誰もがみな字もかけるし、話せる。これは凄く幸せな事だと思います。
日本人にはハングリー精神がない、本当にそう思います。自分も含めてですが。
私もボランティアには行けないけど小さな事からこつこつと、と思っています。
だからこのイタリアのBOXは凄く身近にできるチャリティーだと思うわけです。日本の募金よりもどこに使われるかはっきりしているし。
私も生きていく間はこの思いは忘れないようにしようと思っています。

chola さんのコメント...

ハリウッドのセレブとかもよく慈善活動してるじゃないですか?「チャリティーができるほどの財力=セレブのステイタス」みたいな意識がありますもんね。
エコなんかも結局ファッションになっちゃったし。izumiciaさんの仰るとおり、現地に行ってその人たちの生活を知ることのない限り、自己満足で終わってしまう。

自分を切り売りする程(金銭的にも肉体的にも)の支援活動、とても難しいですが、そこまでしないと彼らの身になって考えることができないような気がします。

貧困国の人だって、清潔で便利な生活がしたい。より美味しい物が食べたい。おしゃれしたい。同じ人間ですもんね。

いやいや、アナタたちは貧乏なのだから、まず教育ね。ご飯もお腹が満たせればいいじゃない。服や化粧、娯楽なんて、二の次!
・・・こんなこと、言えない。

彼らはTVやネットで、私たちがどういう生活をしているかちゃんと知っていますよ。

私たちの娯楽費(旅行、外食、ショッピング等)を削ったらどれだけの命が救えるでしょうか?
自分たちの生活レベルを落としてまで、支援しようと思いますか?

私は、まだそれができないでいます。世界中の大半の人がそうであるように。

Unknown さんのコメント...

cholaさん>
すいませんコメント気づきませんでした!
遅くなりましたが返信。
そうですよね。私達がどれだけ娯楽費を削ればいいのか。私も現に自分のを削ってまでできてません。お金使ってイタリアに来てしまってますし。

実際私のアフリカにいってる友達のなっちゃんは今まで、自分のお金を使って買ったものはほぼなく全部貰い物で生きて来てました。日本人なのにこんな事普通できません。
日本人だったら本当にできませんよね。日本人はとても贅沢なので。新しいものが欲しければ古い物をすてて買い替える、使い捨てのように100均を買う。
だけど日本にいたらそれが当たり前でむしろみすぼらしくなんかしてたら周りから変な目でみられ。と、そういう国です。だからそいいう国からみたらアフリカという国はとても遠くに感じると思います。

その国までいってボランティアして来いとはいいませんけどもう少し周りを見渡してみるべきなんです。
日本の幸せ度がかなり低いですけど周りを見渡したらどんだけ恵まれているかという事が分かると思うのです。それを考えたらちょっとした事で悩むとかそれで自殺するとか、すぐに命を絶つとか、少なくなると思うんです(話しそれましたが)
考えなくてはいけないけど一筋縄ではいかない事ですね。これは人生の永遠のテーマですね。